報告:第8回御堂筋サイクルピクニック | 認定NPO法人 環境市民

報告:第8回御堂筋サイクルピクニック

2015年4月27日

大阪のメインストリート御堂筋に自転車レーン設置実現をアピールすべく年2回開催される自転車イベント「御堂筋サイクルピクニック」も数えて第8回。今回も大阪、中之島公園をメイン会場に4月19日(日)に開催されました。(主催:自転車文化タウンづくりの会/サイクルピクニッククラブ、協力:環境市民)
大阪都心の自転車イベントとあって毎回300名を越すサイクリストが集合するのですが……あいにく今回は朝まで雨模様。幸いスタート時間の10:30には雨はやみ、薄日が差し始め、スタッフ一同、天を仰いで感謝したのですが、朝の雨空を見て家を出るのを諦めたサイクリストも多かったのではないかと思われます。それでも参加者数は前回とさほど大きく見劣りしない人数が集まったのは回を重ねた実績でしょう。
プログラムは、まず参加サイクリスト全員による御堂筋~堺筋アピール走行。その後、数グループに分かれ、毛馬閘門や大阪城など3コースの「サイクルピクニック」を楽しみました。メイン会場では子ども向けの自転車教室ウィーラースクール、封鎖された公園内の公道での自転車試乗、自転車関係のお店や軽食の屋台など、曇天の休日を自転車で楽しみつつ、大阪の自転車走行環境についてアピールするイベントとなりました。約200台の自転車が御堂筋を走るから、異変を感じた(?)クルマやタクシーの運転手から「何かやっているの?」と声をかけられること度々。
実は、大阪市は既に本町通(御堂筋~松屋町筋)に自転車レーンを設け、この延長と、さらに自転車レーンを含めた御堂筋の道路再編が明言されています。つまりわれわれのアピールが一部で実現しつつあるわけですが、いやいや、淀屋橋~ミナミまで、つまり大阪の中心部にレーンが設置される日までアピールし続けねば。その実現性はある、と大きな期待が寄せられます。
もちろん本イベントの運営スタッフは全員手弁当のヴォランティア。イベントの趣旨を理解していただいた企業・団体(もちろん環境市民も!)の協賛・協力を得て開催されています。スタッフは毎月定例ミーティングを重ね、準備を進めてきました。ただ単に自転車で集まってパァっと楽しむだけのイベントではない、次世代の大都市交通や、そこに住む僕らのライフスタイルへの提案を込めて、大都市に自転車文化を根付かせたい、という熱意に支えられたイベントとして続けていきたいものです。
次回第9回は9月中旬、世界カーフリーデーの一環として開催される予定です。
(文/ボランティア TJN)