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報告:ひろがる、深まるエコ地蔵盆2010
去る8月21日、22日、京都市内では恒例の「地蔵盆」が各町内で催されました。「地蔵盆」は子どもたちの健やかな成長を願うお祭りで、各町内でそれぞれ趣向を凝らした取り組みがなされます。この地蔵盆に環境の視点を盛り込むことを提案したのが「エコ地蔵盆」。2006年から環境市民がすすめている取り組みです。
今年は、新たに取り組む町内もあれば、今年で取り組みが3回目になる町内も二つありました。そのいくつかの様子を報告します.
2010年9月8日
去る8月21日、22日、京都市内では恒例の「地蔵盆」が各町内で催されました。「地蔵盆」は子どもたちの健やかな成長を願うお祭りで、各町内でそれぞれ趣向を凝らした取り組みがなされます。この地蔵盆に環境の視点を盛り込むことを提案したのが「エコ地蔵盆」。2006年から環境市民がすすめている取り組みです。
今年は、新たに取り組む町内もあれば、今年で取り組みが3回目になる町内も二つありました。そのいくつかの様子を報告します。
写真:おいしいカレーもリユース容器に盛っていただきます!
買い物で社会に貢献!おやつはフェアトレードのものを選びました!
エコ地蔵盆の提案のひとつに、「フェアトレードの商品を用いる」があります。京都市上京区の町内では、原料にフェアトレードの材料を使ったクッキーとドライフルーツを選びました。
おやつ選びを担当した町内会副会長さんは、「商品をきちんと選ぶことで誰かを助けることができるのなら、協力したいと思った。それにスナック菓子は普段の生活でも食べられる。せっかくならば、『こんな商品もあるんだ』と知ってもらう機会になればと思って、選びました」と話してくれました。
今年で3回目のエコ地蔵盆。使い捨て容器は、一切なし!
今年でエコ地蔵盆に取り組むのは3度目となる京都市北区の町内。今年は使い捨て容器が全く見えない、ごみの出ないお祭りとなりました。会場で子どもたちは、のどが渇けば給茶器からお茶を、大人はサーバーからビールを、それぞれ町内で準備したリユースカップに注ぎます。
夜になれば、子どもたちにはお楽しみの食事会。ハヤシライスを盛るのももちろんリユース食器。集まる子どもたちはみな、その手にマイカップとマイスプーンを持っています。食事の片づけにも工夫がありました。お皿に残ったルーは、おがくずの桶につけてさっと拭くと油分が取れます。(写真右)そのあと、もう一度洗浄すれば水の使用量が少なくてもきれいに洗えるとのこと。おがくずは、役員さんのなかに工務店勤務の方がいて、そこで調達されました。
ソーラーパネルでデモンストレーション。太陽の力にびっくり!
京都市中京区の町内では、近所にある京都府地球温暖化防止活動推進センターから発電体験ができるキットとソーラーパネルを借りてきました。(写真右)当日、照りつける太陽のもと、ソーラーパネルに接続されたおもちゃが勢いよく動きます。大人もこどもも一緒になって、ソーラーパネルの角度を変えたり、日陰に隠してみたりしながらパワーの変化をためしていました。そしてひとこと「実際に発電の力をみたら、家につけてみようかと思うねぇ」。
エコ地蔵盆は、年を追うごとに各町内でのいろんなアイデアが生まれています。いずれも、各町内の役員さんたちが話し合って取り組まれたものです。「子どもたちをもっと楽しませたい」、「少しは環境のことも気をつけなくちゃ」など、取り組みのきっかけとなる思いは様々ですが、毎年役員さんが変わりながらも取り組みが続いている町内も現れ始めました。町内の役員さんたちの頑張りで少しずつ取り組みが拡がり、そして深まっていることを感じました。エコ地蔵盆の実施にご協力くださった町内の皆さん、ありがとうござました!
(文/エコ地蔵盆プロジェクトチーム 内田 香奈)
エコ地蔵盆についてさらに詳しくは、こちら。
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●今年のエコ地蔵盆プロジェクトの実施に当たっては、以下のご協力をいただいています。
ありがとうございます。
・近畿ろうきんNPOアワード2009 助成金を頂戴しました。
・省エネ家電エコポイント制度ならびに省エネ住宅エコポイント制度を通じて寄付をいただきました。