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修理代2万円! どうするリペア
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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祖母からもらったリュックサックの持ち手が切れそうになってきたので修理屋さんに持っていったところ
「技術的に修理できません」とのこと。
現物を修理場まで送ってみていただき、1ヶ月も待っていたのですが、返ってきた「難しい」との回答にがっくり。
仕方なく、バッグのブランド元に連絡をしたところ、「できます」と回答をいただいたのですが、その額、2万数千円!
少なくとも2つは新品のバッグが買えそうな値段に目を見張りました。
モノを長く使うことが大切だと分かっていても、
「修理するより買い替えたほうが安い」という現実。
日本ではリサイクルや省エネの意識は高まっている一方で、
「修理のハードル」は依然として高いまま。
修理店の人件費やパーツ調達のコストを考えれば当然の価格でも、
消費者にとっては心理的にも経済的にも
決断しづらいのが現状ではないでしょうか。
本来、リペアは単なる延命措置ではなく、
モノへの愛着を育み、資源を大切にする行為のはず。
修理がもっと身近で、手軽に頼める価格になれば、
「直して使う」が自然な選択肢になるのではないでしょうか。
近年、欧米では「修理の権利」なるものが政策に明記されつつあります。
今はまだ、関心のある人だけがやっている「リペア」を
もっと当たり前にしていくには、日本でも、
消費者が当たり前に修理ができるよう、
企業には修理の受付を手頃な価格で受け付けることを義務付けるなど
なんらか修理のコスト低下をはかってはどうでしょうか。
それに加えて、修理の大切さを伝えるプログラムを学校で実施したり、
自分でできる修理の技を地域でシェアするなど
抜本的なリペア推進政策が必要ではないでしょうか。(ま)
<今週のコラムニスト>
ペンネーム:ま
地球のサステナビリティと共に、
自身の体力のサステナビリティが気になる今日この頃。
好きな食べ物は塩豆大福。
















