21世紀、地球を、地域を、生活を、持続可能な豊かさに
旅のスタイル
カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

旅行の荷物が少ないというタレントさんの続きの言葉が衝撃でした。
「下着や靴下などは、旅行先で購入して使った後は捨ててくるんです。」
え~、ちょっと待って!!
購入するまではよしとして、現地で捨ててくるってどういうこと?
下着や靴下を使い捨てにしているってこと?
その地域のごみを増やしているっていうこと?
好感度で売っていたタレントさんでしたが、
一気にメッキが剥がれてしまったと感じました。
環境市民ではアーバンエコツーリズムを団体設立当初から提唱しています。
エコツアーというと大自然の中に行ったり、
自然を満喫したりする旅行と思われがちです。
では、エコツアーは自然の中でしかできないのでしょうか?
環境市民ではエコツアーは、
どこに行くかではなく「旅のスタイル」だと考えています。
つまり魅力を感じて訪問した地域の環境や
アイデンティティを大切にした旅がエコツアーなのです。
具体的には、次のようなことが挙げられます。
・訪問時の荷物は最小限に抑える
・移動にはできる限り公共交通を使う
・環境への取り組みができている宿泊施設を選ぶ
・持ち込んだものから出たごみは可能な限り持ち帰り、現地でごみを発生させない
・暮らしや食生活など地域のアイデンティティを大切にして地域を深く知る
こんなことを書くと制約が多すぎて楽しめないのでは
と思う人もいるかもしれませんが、
難しいことではなくむしろ訪問先を深く知り、
その地域を応援することにつながる旅となります。
訪問時の荷物を最小限にするということは移動が楽になります。
マイカーでなく電車やバスの利用は渋滞させない環境づくりや
二酸化炭素の排出量を抑えることになります。
環境への取り組みを熱心にしている宿泊施設を選べば、省エネや水の汚染、
ごみ減量などにつながる使い捨てのアメニティグッズを減らしていたり、
シーツやタオルの交換がリクエスト制になっていたりします。
これで滞在中も無理せず環境配慮型の宿泊をすることができ
環境で地域貢献できます。
他にもマイボトルや買い物袋持参で
無駄なプラスチックを使うこともなくなります。
そして、なによりも「ここに行った」という上辺だけの観光でなく、
その背景や地域の人々の暮らし、
文化を知る満足度の高い旅ができるのです。
みなさんも、興味を持って訪問した地域に
できるだけ負担をかけない旅のスタイルを実践してみませんか。
(イバラノカンザシ)
<今週のコラムニスト>
ペンネーム:イバラノカンザシ
ドリトル先生に憧れ、海の中の生きものといつか話ができることを夢見て世界の海に潜り続けています。
最近、海の中にいると一瞬エラ呼吸できそうな気分になります。
















