家庭の電力自由化がスタート | 認定NPO法人 環境市民

家庭の電力自由化がスタート

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

ついに来ました、電力会社を市民が自由に選べる時代が!
やっとこれで殿様商売の○西電力と縁が切れるぞーとうきうきして家人に話すと、「環境に関心の高い人は電力消費量が少ないから、そういう人が自然エネルギーの会社を選んだら迷惑や。そんな家は○電で契約しておく方がええんや」と言われました。
ええー!? そりゃまあ、そういう理屈は成り立つけど、それじゃうちは、原発大好きな関○から買い続けないといけないの?
買い支え(というほどたしかに買ってないが)を続けていたら、おたくを支持していますよという表明にしかならんやん……。
電力会社への抗議のために、銀行口座に毎月少しだけ足りない金額を入れておいて、「口座振替ができませんでした」という案内をわざわざ送らせてから入金するという運動をしている人がいましたね、そういえば。それぐらい積極的に抵抗しないと、○電から買う意味ってないんとちゃうの。
いや、それ以前に、ここまで電力消費量が少ないなら、いっそ小さなソーラーパネルとバッテリーを持って、電力会社と解約し、オフグリッドな暮らしを目指すべきとちゃうの。そういう不安定なのはイヤ、とかぬかすのはやめてくれよ。
電力の小売業者にとっては、小口の消費者は手間ばかりかかるから、大口消費者と付き合う方が望ましいとか。ためしに大阪ガスのサイトを見に行くと、「使えば使うほどおトク!」と大口利用者の電気料金は安くなるシステムだとわかりました。
うーん、それって結局、電力消費量を減らそうという動機が働かなくなるよね。どうなんよ。
せっかく始まった小売り電力の自由化ですが、会社の乗り換えには、まだまだ考えることが多そうです。
(げの字)