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カテゴリ: 電子かわら版コラム | 更新日:
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「秘密保全法案」あらため「特定秘密保護法案」が、今月
25日にも閣議決定されようとしている。
2010年の尖閣諸島沖漁船衝突映像のインターネット流出事件
をきっかけに議論が始まったと言われているが、動きはもっと
古い。アメリカの要請で米軍と自衛隊の軍事一体化をすすめる
ためにつくられてきた流れだ。
9月に募集されたパブリックコメントでは、たった15日間に
9万件の意見が寄せられ、うち8割が反対だったそうだ。
この法案には、全国の弁護士会も反対している。
しかし、法案は成立に向けて着々と進められている。
伊藤塾塾長の伊東真さんによるとこの法律は「あらゆる秘密、
あらゆる行為、あらゆる人を対象とし、あらゆる人権侵害の
恐れのある制度」だという。
漏洩から守られるべき「秘密」とは何かということは、行政
機関が決める。第三者のチェックは入らない。何が秘密に
されたのかということさえ、市民には知らされない。
年月が経っても公開は保証されない。
当局によると、特定秘密に指定されるものは10月9日時点で
41万件が対象と考えられているという。
日本では今でも情報公開が不十分であるのに、さらに情報が
出てこなくなる。主に防衛上の秘密についてのものだと
言われているが、テロの対象となるとして原発の安全に
関する情報も、隠される可能性が高いだろう。
国民が主権者として正しく振る舞うためには、正確な情報を
適切に手に入れる必要がある。この法律が成立すれば、国民
はその力を失ってしまう。それは私たちが国家の統制の下に
置かれることに他ならない。
国民は、国家の従順な飼い犬になってはならない。
この危うい法案が成立しないよう、目を離してはならない。
(げの字)
〔参考〕
・マガジン9 憲法上問題だらけの「秘密保全法制」
誰が何のために作ろうとしているのか?
・131011報道するラジオ「特定秘密保護法案を知っていますか」
(文字起こし)
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