まちの節電、こんなことできるはず 4 | 認定NPO法人 環境市民

まちの節電、こんなことできるはず 4

このコーナーは,2002年から2013年まで環境市民の事務局長を務めた堀孝弘が,在職時に書いたブログを掲載しています。

  スーパーマーケットなどの冷蔵・冷凍ショーケースには、お客さんがすぐに商品を取り出せるよう開放型ショーケースがよく使われます。開放型とは言え、冷気が通路側に漏れ出し放題ではいけません。冷気の外側に空気の流れを設け、それをエアカーテンとして、冷気もれを防いでいます。かつショーケースの下部に冷気の吸い込み口を設け、そこから吸い込んだ冷気を庫内で冷やし、再び上から吹き出し循環利用しています。(右側の図で、濃い青は冷気の流れ、うすい青はエアカーテン用の空気の流れです。)

しかし、実際に理想通りに行くとは限りません。ショーケースから盛り上がるほどに商品が陳列され、吸い込み口をふさぐように商品を陳列していると、エアカーテンも冷気の吸い込みもうまく機能しません。
様々な理由があると思いますが、冷気の勢いが強いのか、冷気がショーケースから漏れているのはショーケースの横に立てばすぐわかります。足に冷気を感じた経験は誰でもあることでしょう。

 

左の写真は、ショーケースの下部にプラスチックのガイド板が設置されている例を撮ったものです。ただし、この店の場合、商品の値札の取り付け用として設置されたガイド板であり、この店の10数台の冷蔵・冷凍ショーケースのうち、このショーケースにのみ、このようなガイド板が設置されていました。それでも、このショーケースの横に立つと、他と比べて冷気のもれ(足に当たる冷気)がはっきり違うことを感じ、「これは省エネになる」と感じました。

 

あらためて、スーパー各店でショーケースを確認したところ、ガイド板の設置はまちまちで、設置されている店でも、商品の値札掲示用としての設置だと思われます。ここにほんの少しの工夫を加えれば、商品の値札掲示と冷気もれ防止の2つの機能を果たすガイド板にすることができるでしょう。
そのことで、省エネ・節電につながるだけでなく、「夏でも寒い」店内の状況改善につながり、お客さんにも喜ばれることと思います。また店員さんの健康維持にも貢献することができるでしょう。

 

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