まちの節電、こんなことできるはず 2 | 認定NPO法人 環境市民

まちの節電、こんなことできるはず 2

このコーナーは,2002年から2013年まで環境市民の事務局長を務めた堀孝弘が,在職時に書いたブログを掲載しています。

  2001年秋(9.11の直後)、スウェーデンに環境教育視察に行ったときに撮った写真です。ストックホルムの中心部ガムラスタンのスーパー(スウェーデン生協連KF)で撮りました。店内になにやらカーテンをかけた商品棚がありました。冷蔵商品のショーケースでした。カーテンをめくって商品を取り出すようになっていました。

なぜ、こんなことをしているかですが、おわかりのように冷蔵ショーケースからの冷気もれの防止。扉付きショーケースにしても良いと思いますが、ここではカーテンを活用していました。

写真ではわかりにくくなっていますが、カーテンは半透明で、中にどの商品が入っているかカーテンを開けなくてもわかります。他のお客さんの様子を見ていても、当たり前のようにカーテンをめくって商品をとっていて、不便はなさそうでした。

ここは旧市街地のため、店のスペースが限られていたこともありますが、世界で最も生活水準の高い国の中心部にあるスーパーが、このような取り組みをしていたのは驚きでした。と同時に、私たちの暮らしの「便利さ」も見直しが必要であると感じました。

ちなみにスウェーデンの王様は、ごく普通に自身で買物に行かれるそうです(もちろん買物袋持参)。このスーパーは王宮のすぐ近くなので、ここにも王様が来られて、このカーテンをめくって買い物をされていたかも…。