日本のおもてなし危機!? | 認定NPO法人 環境市民

日本のおもてなし危機!?

2011年9月19日から29日。
環境市民、環境首都コンテストのメンバーでドイツへ視察に行ってきました。
視察メンバーのアンテナにひっかかった「あれこれ」を紹介します。

保温サーバーに入ったあったかいコーヒーに紅茶。リユースびんにはいった水やジュース。ドイツに視察に行った際、自治体や施設などさまざまな場所を訪問しましたが、飲み物は、すべて、グラスや陶器のカップでした。飲んだ後のごみも気にしなくてすむし、何より、陶器やグラスでいただく飲み物は美味しいもの。どこにいっても、あったかくておいしいコーヒーを陶器のカップでいただきながら、説明を聞く、というのはちょっとした幸せでした。
お客さんにお茶を茶葉から淹れて陶器の器で出す。ごく当たり前のことのような気もするのですが日本ではどうでしょう。机の上にペットボトル飲料がずらりとならんだ政治家の会議がテレビに映し出されることもしばしば。自治体や企業でも紙パックや使い捨てカップを使った自販機のお茶やコーヒーが出されるところが増えています。
リサイクル優先の仕組みが日本のおもてなし文化をもなしくずしにしているのではないか、ドイツでの心あたたまる数々のおもてなしに、そう感じずにはいられませんでした。
もしドイツの人が日本に来て、ペットボトルや紙コップでお茶をだされたら……。日本のおもてなし度をUPさせるためにも、3Rの優先順位をしっかり浸透させねば、ですね。(有川 真理子)

※写真は、どこにいっても当たり前に用意されていた陶器のカップ&ソーサー、リユースびんに入った水、保温サーバー

●さらに深めたい方におすすめ!「ごみ減らし役立ちハンドブック」
増え続けるペットボトル、なかなか減らないレジ袋、発泡トレイ! リサイクルするにも大きなコストがかかる容器包装ごみを減らすヒントがいっぱい。CO2も減らせて財布もうれしい方法とは。詳しくはこちら