21世紀、地球を、地域を、生活を、持続可能な豊かさに
4.1 ごみを減らすNGO活動の新しい芽
文:杦本 育生
従来、ごみ減量を目的とする市民団体、環境NGO活動は、やはりリサイクルが中心であった。リサイクル活動そのものは必要なことであり、またごみと付合い様々な課題を実感するという意義もある。ただ繰り返しになるがリサイクルの効果は、限界があるということははっきりとしており、長期間にわたり地域で熱心にリサイクル活動に取組んできた多くの市民団体がそのことを認識してきている。
このような状況の中、ごみ減量を目的とする新しい活動の芽が出てきている。その新しい取組にはいくつかのキーワードがあると考えられる。すなわち、「調査研究」、「パートナーシップ」、「実践的提案」である。その例としては、大阪府吹田市の千里リサイクルプラザの市民研究所、東京都北区のエコー広場館、京都市のごみ減量推進会議、大阪の廃棄物研究財団による市民とごみ再考委員会などの活動がある。