21世紀、地球を、地域を、生活を、持続可能な豊かさに
日本の環境NGO活動の今後
文:杦本 育生
日本にもここに取り上げた以外にも多くのNGOが各地で活動をしています。その活動による社会的な影響力も、1990年代に入りかなり高まってきました。しかし世界の影響力のあるNGOに比べると、活動量、活動内容とももっと大きく多様にしていく必要があると社会的にも考えられています。そのためには、NGO活動に参加する人が増えること、またNGO活動に対する社会的な理解が深まることが重要です。
しかし、最近になって若い層、女性層を中心に、NGO活動に関心をもつ人が増加してきています。また「NPO法」と呼ばれるNGOを社会的に必要な存在として位置づける法律も作られました。環境問題に関心のある人は非常に多くなっていますが、その人々が自ら行動する必要があると理解することが日本のNGO活動が発展する重要な鍵になっています。
朝日新聞の調査(97.6.21)によると今後の日本が国際社会に貢献する柱として「地球環境の保護に力を入れる」が49%と他の選択肢を大きく放して、第一位になっていました。実際にそのようになれるためにも、環境NGOが果たす役割には大きなものがあると考えられます