阪急電鉄「エコトレイン 未来のゆめ・まち号」 環境市民が企画監修 | 認定NPO法人 環境市民

阪急電鉄「エコトレイン 未来のゆめ・まち号」 環境市民が企画監修

2008年12月1日、阪急電鉄の京都線、神戸線、宝塚線で、環境や社会貢献をテーマにしたメッセージ列車「エコトレイン 未来のゆめ・まち号」(以下エコトレイン)の運行がスタートました。車体にはカエルやメダカなどの多くの生き物が描かれ、車内のつり革広告は、全て温暖化防止や環境をテーマとした情報や広告になっています。このエコトレインの企画監修を、今回環境市民が行いました。

(2008年11月20日掲載/12月1日更新)

2008年12月1日、阪急電鉄の京都線、神戸線、宝塚線で、環境や社会貢献をテーマにしたメッセージ列車「エコトレイン 未来のゆめ・まち号」(以下エコトレイン)の運行がスタートました。車体にはカエルやメダカなどの多くの生き物が描かれ、車内のつり革広告は、全て温暖化防止や環境をテーマとした情報や広告になっています。このエコトレインの企画監修を、今回環境市民が行いました。

運行を記念し、12月1日に行われたお披露目式には、斉藤鉄夫環境相、角和夫阪急電鉄社長、そして環境市民代表理事のすぎ本育生らが出席しました。この列車は2008年12月1 日 から2009年7月までの8か月間運行されます。

沿線への感謝と未来への想い

この取り組みは、阪急阪神ホールディングスグループが、一世紀もの間、沿線を中心とした地域社会に育まれ、信頼関係を築いてきたことへの感謝として、「未来へつなぐ地域環境づくりと次世代の育成」を目的として取り組む「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環で行われます。

車内で環境情報を発信

先頭車両の外装デザイン、車内のポスター類を通して環境の大切さを発信。内容は、2か月ごとに更新され、国内外の自然の素晴らしさや地球温暖化の現状、沿線の企業・自治体・市民団体の環境活動や社会貢献活動、エコクイズや身近にできる取り組みなどを紹介していきます。
電車という多くの人が日常的に利用する場を通じて、環境問題に特に関心のなかった人にもメッセージが伝えることができます。また、 「移動に公共交通を使う」という身近な行動から、地球温暖化防止への貢献ができることをメッセージとして発信するまさに「エコトレイン」となります。

広がる企業や自治体の活動とネットワーク

環境メッセージ列車といえば、環境市民は1996年から8 年間、京都市左京区内を走る叡山電車の「エコモーション号」 の運行に企画協力した実績があります。「エコモーション号」 でも、車内掲示で沿線の自然の素晴らしさや市民団体の活動を紹介しましたが、エコトレインは、 沿線の企業や自治体の協力を得ることができました。それだけ企業や自治体の環境や社会責任活動が、この12年で大きく進展したことのあらわれと言えるでしょう。
車内掲示には環境市民と協働関係にある「日本の環境首都コンテスト全国ネットワーク」、「グリーン購入ネットワーク」(全国および京都)やNPO、企業、自治体も参加しています。

企業のCSRを応援

環境市民のミッションのひとつである「経済をグリーン化する」を具体化するプロジェクトとして、企業の社会的責任(CSR)活動の応援と推進という意義もあります。 企業のCSR活動への環境NGOの支援・協働の先進例として、 今後、各地に同様の活動が広がることも期待できます。
鉄道という地域の人やモノを結ぶ媒体が、沿線の様々な団体の取り組みや住民の思いをつむぎ、新たな文化を生み出していく、そんなことも予感させられる取り組みです。「未来のゆめ・まち号」に乗って、ぜひ、車内外に込められたメッセージにご注目ください。

未来のゆめ・まちプロジェクトの全体についてはこちら

環境市民の応援をお願いします

環境市民では経済をグリーン化を応援するため、今回のような企業との協働事業をすすめていますが、今後さらに展開するには皆さんのご支援が必要です。ぜひ、会員として活動の応援をお願いいたします。入会のご案内はこちらをご覧下さい。