21世紀、地球を、地域を、生活を、持続可能な豊かさに
市民活動、消費者運動を元気にする講座
概要
一般市民は、よく”消費者”と表現されます。当たり前のように感じている人も多いと思いますが、これに送り仮名をつけると、”消し費やす者”。社会の中で、受け身で末端に位置付けられているように感じる言葉です。しかし、市民・消費者にも、流通事業者、生産者に影響を与えることができる、大きな力があります。そのことを実感し、明日以降の具体的な活動に活かしていくための理念とノウハウを身につける講座です。
講座内容
第1回 概論 消費者運動の展望
イギリスの「グリーンコンシューマー・ガイド」や、アメリカの「ショッピング・フォー・ア・ベター・ワールド」の経験など、市民の情報発信が流通事業者に影響を与えた事例を紹介します。
第2回 各論1 食と日用品をテーマに
ラベル貼り替えのような偽装問題などがなぜ起きるのか、どうしたらそれを防げるのか、海外の先進事例の紹介もまじえて、考えます。
第3回 各論2 ごみをテーマに
ごみになるものは年々増えるばかり。市民が各家庭で実践するごみ減らしも大切ですが、本当に必要なのは、ごみを減らすための社会の仕組みづくりではないでしょうか。
第4回 各論3 エネルギーをテーマに
電気もガスもエネルギーは必要、不便な暮らしはしたくない、でも原発は不安。ドイツ・北欧のエネルギーの取組みから、社会システムづくりを学びましょう。
第5回 行動提案1 身近な調査の例 活動企画づくり
受け身の「消費者」から主体的な「選択者」へ。私たちが社会の主人公となって暮らすため、具体的な取り組み例を紹介しながら、活動企画を考えます。
第6回 行動提案2 市民ガイドづくりシミュレーション
市民からの発信、それを足掛かりとした企業とのパートナーシップ活動のきっかけとなる活動のシミュレーションを行います。
背景:BSE(狂牛病)の国内発生、賞味期限切れ食品の流用、ラベルの貼り替えなど、知らないところで「食」のごまかしが横行しています。また、ごみ問題でも、「ごみになるものは作らない、売らない、買わない」などの標語はありますが、実際にはごみになるものがあふれています。さらに、映像の分野を見ると、アニメ・ゲームはますます短絡的、かつ暴力的に。市民・消費者が「受け身」の存在であることを感じさせられた近年、市民・消費者自身が力を持つことが求められています。
対象 | 消費者運動や環境活動、市民活動をしている人、あるいはそれらに関心のある人 |
---|---|
形態 | 6回連続 参加型ワークショップ |
時期 | 依頼に応じて実施 |
分野 | 消費生活、人材育成、市民活動、企業活動 |
企画 | 環境市民 |
企画料 | 応相談 |
実績 | 連続企画としてはなし(ただし、各回のテーマを個別に設定したセミナー、講演の実施実績は多数) |