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秘密保護法廃止を求める環境市民団体全国ネットワーク 発足
4月6日、秘密保護法廃止を求める環境市民団体全国ネットワークが発足しました。
2014年4月6日、「秘密保護法廃止を求める環境市民団体全国ネットワーク(英語名称:Network of Environmental Citizen-Organization for Terminating the Act on the Protection of SDS/略称:NECOTAP [ネコタップ])」が発足しました。
当ネットワークは、環境保全をすすめる視点から特定秘密保護法の廃止を求めるために、全国の環境市民団体・NPO・NGOが連携するために設立したものです。
当ネットワークの活動目的は、特定秘密保護法に関する情報共有および同法廃止を求める活動情報の共有、学習、共同活動、社会提案・行動などを行うことです。また、他分野の市民団体・NPO・NGO及び表現者、学識者、メディアなどとも連携をとり、特定秘密法の廃止に向けて全国的に大きな行動の輪を拡げることを目指します。
参加を希望する環境団体のみなさんへ
このネットワークに参加を希望される方は以下、申込フォームよりお申し込みください。分かりづらい場合は環境市民に、団体名、メールアドレス、担当者のお名前、所在地都道府県名をご連絡ください。
設立趣意書
「秘密保護法廃止を求める環境市民団体全国ネットワーク」の発足にあたって
私たちは、地球環境、地域環境、生態系、生命等を大切にする様々な活動を日本各地で展開している市民団体のネットワークです。しかし、「特定秘密の保護に関する法律(以下「特定秘密保護法」という)」は私たち市民団体の活動を危うくするとともに、民主主義社会と相容れない内容のものです。 国民の多くが疑問に思い、また危惧する「特定秘密保護法」に対して、12 月の法の制定前後にも、廃案や廃止を求める全国の環境市民団体で態度表明を合同で行なってきましたが、残念なことに強行採決によって制定されてしまいました。しかし諦めることはできません。私たちは、この法が廃止されるまで多様な方々と連携し行動を継続していきます。そのため、本日「秘密保護法廃止を求める環境市民団体全国ネットワーク」を発足することにいたしました。
「特定秘密保護法」の廃止を求める理由
1 気候変動問題、生物多様性問題等、現在の環境問題は地球規模となっており、その解決に向けて様々な国際交渉、外交がなされている。また TPP 問題等環境にも大きな影響を与える経済的な課題も外交事案である。特定秘密保護法は、これらの国際交渉、外交に関する情報を、官僚の恣意によって秘密指定することが可能にするものである。このような事態になれば、これら地球規模の環境問題等に対して、市民団体、メディア、国民が必要な提案や意見を作成し、政府等に提示することが実質的に大きく阻害される。
2 1のような地球規模の環境問題等に関する国際交渉の情報が特定秘密保護法で秘密指定されていた場合、それにアクセスした NGO 等が、特定秘密保護法により「合法的に」監視対象となり、さらに逮捕、訴追される危険性も十分ありうる。これによって政府の方針とは異なる政策提言等を市民団体等が行なうことは、実質不可能になるおそれがある。
3 原発及び原発事故に関する情報は、これまでも隠蔽されることが多々あった。特に福島第一原発の大事故後の住民避難、原発の現況、健康被害等の情報開示は不十分かつ恣意的であり、不要な被害を拡大している。特定秘密保護法は、原発に関する情報をさらに秘匿し、被害の拡大や原発の再稼働を招くおそれが強めるものである。
4 特定秘密保護法は、戦争を準備する法体系の一環である。戦争は最大の環境破壊である。
5 特定秘密保護法は、中央官僚による情報支配、政策統制をすすめるものであり、情報開示と全ての人々の社会参画を基盤とした、より発達した民主主義社会を必須とする持続可能で豊かな社会と相容れない。
6 特定秘密保護法は、表現の自由、知る権利等の基本的人権を制限するものであり、基本的人権を基盤とする私たち市民活動と相容れない。
7 そもそも特定秘密保護法は、国民主権、基本的人権の擁護、戦争放棄を理念とする日本国憲法に明確に違反しており、憲法 98 条の規定により無効であり、廃止すべきである。
参加団体
(N)さっぽろ自由学校「遊」
苫小牧の自然を守る会
協働まちづくり研究会
(N)日本オーガニック・ガーデン協会
ティナラク織の会「カフティ」
ハーモニクスライフセンター
(N)エコ・コミュニケーションセンター
(認N)環境文明21
(一社)グリーンピース・ジャパン
(N)国際理解教育センター ※
ナマケモノ倶楽部
熱帯林行動ネットワーク
劣化ウラン研究会
(N)ふるさと環境市民
松本あかつぶ会 ※
バイオダイバーシティ・インフォメーション・ボックス ※
(N)泉京・垂井
(公社)全国愛農会
いきもの多様性研究所
えこ・ろじっくばんど
環境共育事務所カラーズ
(認N)環境市民 ※
(認N)気候ネットワーク
(認N)きょうとグリーンファンド
京都ネイチュア・フィーリングを進める会
地球・環境共育事務所 Earth-PAL
(公財)あおぞら財団
ウータン・森と生活を考える会
(N)AMネット
自然を返せ!関西市民連合
(N)ネットワーク『地球村』
(公財)水島地域環境再生財団
えねみら・とっとり(エネルギーの未来を考える会)
環境ネットワークくまもと
(N)=特定非営利活動法人、(認N)=認定特定非営利活動法人 (公財)=公益財団法人、(公社)=公益社団法人、(一社)=一般社団法人 ※印:事務局団体