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報告:環境市民の山小屋へ! ~事務局スタッフのレポート~
2010年4月18日(日)、環境市民が、京都の西山(京都市西京区)に借りている里山にある、山小屋に行きました。この山小屋は、里山の調査研究、環境学習を目的として、1995年に、たくさんのボランティアの協力を得て築かれました。
(写真)魚眼レンズで撮ったようにV字型になった西山の里山風景。
2010年4月18日(日)、環境市民が、京都の西山(京都市西京区)に借りている里山にある、山小屋に行きました。この山小屋は、里山の調査研究、環境学習を目的として、1995年に、たくさんのボランティアの協力を得て築かれました。今回の参加者は、堀事務局長、事務局スタッフ風岡さんと息子くん、私の4人。阪急桂駅から、山頂付近の西山団地へ車で向かうこと約20分です。登山口に向かうまでには、所々に桜が咲いていました。
いよいよ、登山用ステッキを片手に登山スタートです。数日前に雨が降ったせいか、山道は少々ぬかるんでいましたが、軽やかな足取りの隊長(堀事務局長)の後ろ姿をめざし、一歩ずつ踏みしめながら進んでいきます。山小屋までの道のりに標識は一切ありません。途中、小休止をとりながら、約20~30分かけて山小屋に辿り着きました。
噂に聞いていた、初めて見る山小屋は、ひっそりと、でも存在感たっぷりに、落葉広葉樹に取り囲まれるようにたたずんでいます。近くには、ピンク色のコバノミツバツツジがちらちらと咲いていました。小屋の中には、囲炉裏があり、天井には立派なはりが架けられています。ガラス窓は、古民家からもらった貴重なものだそうです。小屋の外には、雨水の貯水タンクがあり、屋根の樋には、葉っぱなどが詰まっていましたが、蛇口をひねると雨水が流れてきました。
山小屋を見ることに加えて、今回の楽しみのもう一つは、希少なカタクリの花を見ることです。隊長に従い、谷を降りていくと、薄い紫色のカタクリの花がポツリポツリと咲いていました。一面に群生はしていませんでしたが、それでも木々の隙間から太陽を浴びて反り返った花は、とても可憐でした。
林床に目をやれば、きのこ(種類は不明)やどんぐりを発見し、小さな草花の凛とした姿に触れられます。山小屋を利用して、環境学習をする人が増え、小屋のメンテナンスに力を貸してくださる人を増やしていきたいと思います。
(文/事務局スタッフ 岩崎 恵美子)