21世紀、地球を、地域を、生活を、持続可能な豊かさに
CBD-COP10開催国日本の開発行為に対するNGO共同宣言に賛同
2010年10月22日
環境市民は「CBD-COP10開催国日本の開発行為に対するNGO共同宣言」に賛同しています。
「CBD-COP10開催国日本の開発行為に対するNGO共同宣言」
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の議長国である日本政府は、「ポスト2010年目標(新戦略計画)の原案」パンフレットをウェブサイトで公開している。詳しくはこちら
この原案(2010年9月26日現在)には、次の五つの戦略目標が掲げられている。
- 戦略目標A・生物多様性の損失の根本原因に対処する
- 戦略目標B・生物多様性への直接的な圧力を減少させる
- 戦略目標C・生物多様性の状況を改善する
- 戦略目標D・生物多様性の恩恵を強化する
- 戦略目標E・能力構築などを通じて条約の実施を強化する
その上で、《全ての人々が生物多様性の価値を認識する、生物多様性の価値を政府の計画に組み込む、生物多様性に有害な措置を廃止する》など20項目の目標をあげている。
また「ミッション(短期目標(2020年))」として、次の2案を掲げている。
案1 生物多様性の損失を止めるための効果的かつ緊急な行動を実施する
案2 効果的かつ緊急な行動を実施することにより、2020年までに生物多様性の損失を止める
さらに「ビジョン(中長期目標(2050年))」として、《この戦略計画のビジョンは、「自然と共生する」世界であり、すなわち「2050年までに、生物多様性[自然資本]が評価され、保全され、回復され、そして賢明に利用され、それによって健全な地球が維持され、全ての人々に不可欠な恩恵が与えられる」世界である。》と記している。
このための取り組みを「里山イニシアティブSatoyama Initiative」と名づけて、COP10議長国である日本が地球規模で今後の条約の関連活動に盛り込もうとしている。
しかし、日本政府は国内でその立場や戦略目標と矛盾した数多くの政策を行っている。生物多様性のホットスポットである沖縄本島北部東海岸の辺野古沿岸海域と大浦湾を埋め立て米軍海兵隊飛行場とする事に代表されるように、生物多様性を次々と破壊してやまない。また、外国における政府開発援助(ODA)などで、この戦略目標に反する様々な事業を行っている。
日本発の取り組みとして「里山イニシアティブ」など、あたりさわりのない政策に終始し、貴重な生態系の破壊を放置して生物多様性破壊事業を止めない事は問題である。
以下a1にこれらの生物多様性破壊事業を具体的に列記し、COP10参加国や参加NGOに知らしめるとともに、直ちに当該事業を見直し、COP10に掲げた戦略目標を達成するよう日本政府に求める。
2010年10月22日
「COP10におけるNGO共同宣言」(案)・賛同者一同
長野県・霞沢砂防ダム建設 長野県・島々谷川第6号砂防ダム 愛知県・豊田・岡崎地区研究開発施
設用地造成事業 埼玉県・彩の国資源循環工場第2期事業 愛知県・設楽ダム建設事業 愛知県・
瀬戸市珪組鉱山(県有林における鉱山開発) 沖縄県西表イリオモテヤマネコ保護増殖事業 愛知県・
瀬戸市山路町水源地そばでの産廃処分場計画 沖縄県・東江海岸高潮対策事業 東京都・首都圏中央
連絡道路高尾山トンネル建設 北海道・紋別廃棄物総合処理センター建設事業 北海道・北見市一般
国道39号北見道路 沖縄県名護市・普天間飛行場代替建設事業 山口県・上関原子力発電所計画
長崎県・諫早湾干拓事業 沖縄県・石垣島白保新石垣空港整備事業 沖縄県国頭郡・北部着陸帯移設
工事 沖縄県・中城湾港(泡瀬地区)公有水面埋立事業 北海道えりも町の道有林で行われた皆伐
大雪山国立公園特別地域の国有林における皆伐および森林法違反の伐採
アサザ基金 アースデイとやま 嵐山町大気と水と大地の会 有明海漁民・市民ネットワーク
彩の国資源循環工場と環境を考えるひろば 泡瀬干潟を守る連絡会 エコアクション虔十の会(けん
じゅうのかい) 夷隅郡市自然を守る会 大阪・じん肺アスベスト弁護団 海上の森野鳥の会 海
上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会(ヘリ基地反対協) 環境市民 「北見
の自然風土を考える」市民連絡会 基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会・大阪 暮らしの環境情
報室 グリーンアクションさいたま 渓流ネット 鉱山開発から里山を守る会 紺屋田・印所の
森を歩く会 三番瀬を守る署名ネットワーク 設楽ダムの建設中止を求める会 設楽ダムの建設中
止!名古屋の会 市民外交センター JUCON(Japan US Citizens for Okinawa Network) 水源開発
問題全国連絡会 生命の輪 瀬戸市の問題を考える市民ネットワーク 先住民族の10 年市民連絡会
高江「ヘリパッドいらない」住民の会 脱原発の日実行委員会 脱原発大分ネットワーク 立山自
然保護ネットワーク 千葉県自然保護連合 ちば谷津田再生会記念病院ヘート会議 DAYS JAPAN サ
ポーターズクラブ 名古屋 十勝自然保護協会 豊川の四季を愛する会 長島の自然を守る会
ナキウサギふぁんくらぶ なはブロッコリー 21 世紀の巨大開発を考える会 日本科学者会議沖縄
支部 (財)日本自然保護協会 日本湿地ネットワーク 日本森林生態系保護ネットワーク(CONFE
Japan) 日本野鳥の会西表 財団法人日本野鳥の会 命どぅ宝あいち NPO 法人ネットワーク『地
球村』 ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン バイオダイバーシティ・インフォメーショ
ン・ボックス 広島・上関リンク BE-IN tokyo PEACE NOT WAR JAPAN ピースボート ピー
プルズ・プラン研究所 特定非営利活動法人藤前干潟を守る会 不戦へのネットワーク ヘリ基地
いらない二見以北十区の会 北限のジュゴンを見守る会 みん宿ヤポネシア メコン・ウォッチ
モペツ ・サンクチュアリ・ネットワーク Y’s Youth Club Yokohama-Y3 八重山・白保の海を守る会
屋久島・ヤクタネゴヨウ調査隊 ラムサール・ネットワーク日本 LOVE ももんが北見の自然を守ろう
会 劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク (69団体)
●Australia Alliance to Save Hinchinbrook Inc
●Canada Peace Philosophy Centre
●Kyrgyz Republic Rural Development Fund
●Mexico Mindahi Crescencio Bastida Muñoz
OTOMI REGIONAL COUNCIL OF ALTO LERMA
●Tajikistan NISO
●USA Network for Okinawa (NO)
the Center for Biological Diversity