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愛知県内の調査参加者からいただいた感想
南山大学教授 前田洋枝さんからいただいた感想
お店のプラスチック調査2024に参加して
南山大学総合政策学部総合政策学科 前田洋枝
昨年のお店のプラスチック調査実施期間の9~11月は、ちょうど環境政策や市民参加に関する科目を担当していた時期でした。そこで、自分自身が近所のスーパーで調査するのに加えて、ゼミ生や、これらの科目を履修する学生にも参加を呼び掛けてみました。すべての回を終えるにあたって、この科目で印象に残ったことを尋ねると、ある学生が講義内容で印象に残ったことに加えて、お店のプラスチック調査に参加した感想を書いてくれていたので、紹介します。
「買い物をする時にプラスチック包装を意識して見たり、過剰なプラスチック包装がされている商品を避けたりするようになった。」とのこと、コミットメント(ここではお店の調査に参加したこと)がその後の行動につながったという、効果の典型的な報告です。「はだか売りされている野菜や果物でも近くにビニール袋が設置されており、調査中にはそれを使用する人と使用しない人がいた。その人らのプラスチックごみに対する意識の差に興味が湧いた。」とのこと、お店のプラスチック調査を通して問題意識を持ったことに頼もしく感じました。
堀さんから4月下旬に感想の送付について「1か月程度で」と依頼をいただき、書いているのは、まさに1か月が経とうとする5月末。ちょうど自宅に届いていた某大手スーパーの新聞チラシでは、「6月は環境月間」ということで、環境に配慮した商品として、ラベルレスの水のペットボトルや100%リサイクルペットボトルを使用したペットボトル飲料、オーガニック食品などが掲載されています。しかし、はだか売りの取り組みに関する案内はありませんでした(「はだか売りの取り組みは書かれていないなぁ」という気づきも、お店のプラスチック調査に関わらせていただいたからこそですね)。
そこで、環境月間の取り組みの1つとして、例えば、「何日かだけでも、はだか売りの野菜・果物の割合を普段より増やしてみる」ことをお店に提案することも考えられるかと。まずは「期間限定での実施」という相対的にハードルが低い内容で依頼し、承諾して実践いただいてからであれば、その後の本格的な実施にもつながりやすくなるということも考えました。